他にも気になるコミックのタイトル

 週刊少年サンデーで月一掲載の田辺イエロウ「BIRDMEN」。最新話でまたしても予想の上を行く展開をしてきた。このところの物語の加速感は、どうやらすべてこのために準備されていたようだ。キーになるキャラクターにさらに動きがある事を示唆する引きだが、もはや着地点がどうなるのか予想もつかない。
 今月にはコミックス最新巻も発売になるのだが、この怒濤の展開がすべて収録されるのだろうか。気になるところだ。

BIRDMEN 7 (少年サンデーコミックス)

BIRDMEN 7 (少年サンデーコミックス)



 月刊LaLa前号(最新号ではなく、前号)に載っていた池ジュン子「となりの雪女ちゃん」。

La・La(ララ) 2016年 03 月号 [雑誌]

La・La(ララ) 2016年 03 月号 [雑誌]

 池ジュン子はこのところグイグイ来ている若手(で、いいんだよね?)作家。前号では連載作品に加えて新作読み切りのダブル掲載だったのだけど、この読み切り、ヒロインの表情がとても良い! なんだろう、良いとしか言えなくなってしまっている。とにもかくも、「良いぞ」。



 実は月間Cocohanaに連載している芦原妃名子「Bread & Butter」も目が離せなくなってきている。

Cocohana(ココハナ) 2016年 04 月号 [雑誌]

Cocohana(ココハナ) 2016年 04 月号 [雑誌]

 明らかに夢の(ような)時間が終わり、現実に向き合おうとする展開になってきている。主人公二人の周囲との関係が一通り整理されてきただけに、この先のことがどうなっていくか、注目したい。

Bread&Butter 4 (マーガレットコミックス)

Bread&Butter 4 (マーガレットコミックス)

かげきにかぶき!

 斉木久美子「かげきしょうじょ!!」について書き記してから3ヶ月が過ぎた。

novels.hatenablog.com

 隔月刊の雑誌への連載なので、なかなか頻繁に新しい物語が読めるわけではないが、それでも2つばかり話数が重ねられた。

 これまでにも二人のヒロイン、さらさ奈良っちは陽と陰の対比として表されることが多かったように思う。いや、将来的には二人ともトップスターとして光り輝く存在になるはずだ。さらさは男役、奈良っちは娘役として。ただ、そのともにトップを目指す役どころとしても、二人の間にはやはり陽と陰の違いが歴然と存在している。殊更に、奈良っちの過去(集英社版コミックス第2巻参照)とそれらに起因する現在の性格に。そしてきらめく明るい存在、「はじめてのともだち」としてのさらさ奈良っちが惹かれていくのも、ここでは当然の流れなのだろう。

 そんな物語は今、天賦の才能を知るか知らずか発現し続けるもう一人のヒロインさらさの過去に関係するエピソードを語っている最中だ。
 華やかな歌舞伎、「助六」の舞台を織り交ぜながら、ここで語られた物語のメインになるのは、幼くして才能を示し始めているさらさと幼なじみの男の子だ。この二人は、陽と陰というよりも、むしろ光と闇の対比として描かれているようにも思える。幼なじみの男子にとっては、さらさは眩しい光のような存在であっただろう。さらにはさらさの出自として梨園との関係がありそうな上に、どうやらさらさの祖母もなにやら梨園との縁があったのではないだろうかということも匂わされている。
 しかし、この過去において、さらさにも「闇」の種子が存在していることが示された。それは後に、お前は(このままでは)トップスターにはなれないと宣告されることと合わせて、さらさ自身の闇として存在を大きくすることになるのかもしれない。

 過去が語られたことで、現在の物語の意味が深まってくる。これから先は、間違いなく二人のヒロインを始めとする少女たちの成長が描かれるはずで、その期待がますます高まるというものだ。

 次の物語は4月末! もちろん、今発売中の最新号も、夏の想い出の日々の物語が必見。

メロディ 2016年 04 月号 [雑誌]

メロディ 2016年 04 月号 [雑誌]



 映画「秘密」のスティルも載っていて、いろいろと複雑な気分ではあありますがね……。

小学校と中学校は、学校給食だった

 今週のお題は「給食」。今になってみるととても幸いなことに、小中ともに学校内に給食室がある環境だったので、都合9年間、あたたかい給食を食べ続けることができた。だから午前中の授業は昼が近くなってくると美味しそうな匂いが漂ってくることが少なからずあって、空腹感をよけいに増やしてくれるものだった。
 パンも地元の業者から焼き上がってからそんなに時間が経っていないものが毎日届き、牛乳もこれまた地元の業者からの製品が届けられていて、実に恵まれた環境にあったことを、ほんとうに感謝したい。

 そんな給食は美味しい想い出ばかり……かというと、そうではなく、小学生の頃、二度ばかりどうしても食べることができずに悲しい思いをした記憶がある。
 一つはにんじんの細切りのバターソテー。これが添え物程度のほんの少しとかだったならそこまで悲惨なことにはならなかっただろうが、これでもかというくらいの量で、ほとんど食べ進めることができなかった。好き嫌いとかいうレベルでは無い量だった。で、その後また給食に登場した記憶が無いことからすると、ひょっとすると不評だったのではないのかと、今にしてみれば思えたりもする。
 もう一つは、白玉が甘い汁に入ったもの。なぜかこれが汁物のおかずとして登場したことがあり、甘みが強烈すぎたのか、完食できなかった記憶がある。これまたその後に出たことがないので、やはり不評だったのかもしれない。

 そんなことがあっても、総じて見れば、やはり温かい給食が毎日食べられたということは、良い想い出だ。
 そういえば、給食室は、年に1、2度の火災(避難)訓練の時、たいてい出火元に設定されていた。まあ、日常的に大規模に日を扱ってるところだけにそういうものだったのかもしれない。

 さて、高校になったら給食は無くなった。代わりに簡素な学生食堂があって、定番メニューはうどんに蕎麦、それとカレーだった。あまり広いところでも無かったので、周辺の店でパンを買ったり、スーパーのイートインのジャンクフードやら、本当は校則違反だったのかもしれない、喫茶店でとか、いろいろ(ある意味では変な方向に)バリエーションが広がったように思う。

 給食。今となれば、ただただ懐かしい。何が好きだったろう? カレーならぬカレー汁、焼きそば、フルーツポンチ、ぱっと思いつくのはそんなところだろうか。
 他には何があっただろう。トマトが出たときには丸ごと一つだっただろうか? それとも半分に切ってあっただろうか? キュウリは半分か三分の一位に切ってあったように思う。別に味噌がついてきて、もろきゅう状態。ミルメークはあまりよく溶けなかったような気がする。パンに付けるジャムは、いちご、チョコ、ママレードあたりだったろうか。そういえば耳の部分もスライスされて入っていて、焦げすぎていなくて香りが良いのでけっこう取り合いになっていたような気がする。

 なにもかも懐かしい。

2015年 映画私的トップ10

まだ

 12月30日ではあるけれども、明日はもう劇場には行かないだろうから、本日をもって今年の映画館通いも最後ということで、この一年間に観た新作扱いの作品を自分的に10本選んでみたい。

これよりランキング

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