HUGっと!プリキュアをなめていた

 いやほんとすみません。

 オンエア開始間近くらいの情報で、子育て? とか、応援? とか、首をかしげたりしていたのだけど、このところの展開が想像を遙かに上回っていて、物語の持つ熱量もとんでもなく、なめていたのを後悔している。

 HUGっと!プリキュアは三人組で始まったが、思い返してみれば、三人中二人が天才子役とフィギュアスケーターというスター属性を持っていたり、それでいながらその二人がともに挫折や停滞感を抱えていたりと、キャラクターの掘り下げが早い時期から行われていた。残る一人は対比的に「普通の」ポジションという存在を強く出しつつも、年間の中で早いうちに闇堕ちしかけたりと、過去のシリーズとは異なるテンポであれやこれやと畳みかけてくる。
 そして過去にも何度か行われていた敵対勢力からの寝返りパターンも早い時期に行われた。それがまさかのアンドロイドだし、機械人形が心を宿すという流れだし、もう目が離せない展開が続いている。前回は演出面でも深みを増していたりと、まだ半分にも達していないのに、この物語、これからどれだけ盛り上げてくれるのだろう?

 だから、ほんとすみません。なめていました。改心します。すなおに「すげえええ」と言わせていただきます。









 あ。そうか。アンドロイドと心のモチーフって、ブレードランナー2049じゃあないか。大好物じゃないか。


Tears In The Rain (Blade Runner 2049 Soundtrack)