ドコモの回線契約を見直す

現状は

2回線を運用中

 ドコモの携帯電話回線を2つほど使い続けている。いわゆるメイン機とサブ機という感じの使い方だ。
 メイン機はカケホーダイプランにデータSパックを組み合わせての運用をしている。基本的にデータ通信はWi-Fi利用を主にしており、移動中・外出先でもドコモWi-Fiが使えるので、モバイルデータ通信の量はデータSパックの上限にも達することなくすんでいる上に、カケホーダイプランであるので特殊番号への通話以外は基本料金だけで事足ので月々の出費はほとんど固定された額が続いている。昨年新たに追加になったカケホーダイのライトプランはデータMパック以上でないと組み合わせられないために、自分の利用形態ではかえって割高になってしまうため選択肢に含まれることはない。

 一方のサブ機はというと、ごく限られた範囲にだけ番号とメール・アドレスを伝えたプライベート用途的な存在になっている。ただ最近ではメイン機でプライベート用途もこなすようになってきているので、実質は番号キープの性格が強いかもしれない。
 なので通話の発信はほぼ皆無で、データ通信はWi-Fiのみで行うようにしている(Androidの設定でデータ通信はオフにしている)。そのため現在の月々の料金はこんな感じになっている。



タイプXiにねん(10年超)743
SPモード300
ケータイ保証お届けサービス380
ユニバーサルサービス2
eビリング割引料ー20
消費税相当額112
1,517
 モバイル・データ通信をせず、通話発信もしない(ただし着信の可能性はあり)のでこの設定、現状でできるミニマムの構成ではないかと思う。

では見直すとすれば

 メイン機は現状では出費じたいは自分で納得できるものになっている。2年ごとに機種変更することが前提になるとはいえ、月々サポートで月の利用料金がそれなりに抑えられていることであまり割高感は無い。長期利用者へのサービスという点では、MNPや新規ユーザーよりも待遇が悪いとは感じているが、それはまた別の話。
 ここで考えるのは、サブ機の運用コストをさらに抑えることができるかだ。すでにドコモと契約している中ではかなり安くしているがそれ以上に可能かどうかだ。

選択肢の一つとしての現状維持

 まずはこのままドコモ契約を続けるとした場合のことを考えてみよう。

 先にも書いたように、現状では音声通話可能な契約内容としては、すでに月々の料金はだいぶ安く抑えている。となると、特に手を加えるでもなく現状維持を続けるという可能性も考えられる。
 ただしここには問題が一つ隠れている。タイプXiにねんでは機種変更の際に月々サポートの恩恵を受けられないのだ。月々サポートの対象になるためにはカケホーダイプラン系に変更するしかなく、確実に数千円は月々の利用料金が高くなる。それを回避するなら料金プランなどは変更せずに機種変更するしか手はないのだが、そうすると月々サポートは受けられない。
 月々サポートの額は時期や機種によっても異なるので一概に何とも言えないが、サポートを受けないとした場合の利用料金の増加分に見合うかどうかは微妙になりかねない。そしてさらに大きな問題があり、それはいったんカケホーダイプランにすると今の安価なプランには戻せないということだ。
 そうすると月々サポートの額と、カケホーダイ系のプラントの差額によっては現状を維持したまま、という可能性は残せる。
 とはいえ昨今のスマートフォン端末は古くなるとバッテリは劣化するし、本体も下手するとAndroidのバージョンアップがなされなくなるので、いつかは機種変更せざるを得なくなる。となると、ドコモでは機種変更せずに、SIMロックフリー端末を購入し、SIMを差し替えて利用するという選択肢がここに残ることになる。

MVNOを考えてみよう

選択肢は増えてきた

 近頃ではMVNOも数多くのサービスが出てきている。とうぜんこれらも考慮してみる価値がある。
 ただし自分の場合では、番号維持でMNP利用が条件になるので、音声通話可能なプランの選択が必要になる。もう一つ、MNPの際のコストを抑えるには、現在使用中のドコモの端末をそのまま使い続けた方が有利だ。つまりSIMだけ導入して、今の端末に差し替えて利用するということになる。となると、MVNO事業者はドコモの回線を利用できるところを選ぶ必要がある。

 そういった点から考えると、MVNOにMNPした場合の月々の利用料金はだいたい1500円前後になる。モバイルデータ通信はほとんど必要ないので、どこのサービスが転送速度的に有利かということは自分の場合にはあまり関係なく、通話可能なコースで最低限ということで見ると、だいたいどこでも1500円前後ということになる。
 となると、現状とたいして差が出ないことになる。

さらに考えるべきポイント

 そう、先にも書いたように現状では月々の利用料金は1517円(税込)ほどだ。通話発信やモバイルデータ通信はしていないので、ここのところはずっとこの金額を支払い続けている。
 ところが長期利用ユーザーにはこれ以外に実はクーポンという形で還元されている「値引き的なもの」がある。
 ドコモのdポイントクラブは利用状況によってステージが決まり、あるステージ以上にランキングされるとプレミアムクーポンのサービスが提供される。これは抽選により、エンタテインメント系のチケットや、ファミマ、ローソン、タリーズのクーポンが当たる内容になっていて、自分のこれまでの実績を見ると、一月あたり数百円相当のキャッシュバックを受けているのと同等の意味になる。つまり実質的な月々の利用料金は900円程度になるのだ。


決断しよう

 このクーポンでに利益分を考えると、たいがいのMVNOの音声通話付きの料金で1500円前後というのは実はあまり割の合わない数字なのだ。データ通信容量も月に3GBもいらないので、もっと少なくて安価なプランが選択できれば、そしてドコモ回線を利用しているものがあればほぼ即決できるのだが……。

安い、そして信頼できるプラン

 それがあった。So-netの0 SIMだ。これなら音声通話付きで月あたりの費用は700円から。そして500MBまでの範囲内でデータ通信の実績を重ねておけば通過費用なしで回線を維持できる。
 問題は、クレジットカード決済のみなので、信用情報に問題が発生すると支払い不可になり回線が止まる、最悪の場合は解約になるが、これまでのカードの運用からして問題は無いだろう。


そして手続き

さっそくオンラインで

 決断したからには手続きを実行。ドコモのMNP予約(実質的な解約予約手続き)も、0 SIMの申し込みも、どちらもネットでできるのでお手軽だ。
 ドコモの場合、手続きに進もうとすると、思いとどまるようにと最新プランの説明画面がつらつらと続くが、それが魅力的に感じられないからこそ解約するのであり、じゃまな流れでしかない。これまでに貯めたポイントを失効させないように注意しながら必要事項を選択してクリック、クリック、さささっとMNP予約番号を発行させれば念のためのメール送信をするように設定して手続きは終わりだ。ただし、この際に手数料が2160円かかるので気をつける必要がある。

 引き続きSo-netで申し込む。本人確認のための書類画像が必要だったのであわてて撮影してアップロード。あとSIMのサイズは、標準・micro・nanoの三者択一なので要注意だ。後々、端末を変えた際にサイズ変更が必要になった場合にも手数料が必要になるので注意しなければならない。
 後は先にも書いたようにクレジットカード必須。そして手数料もかかる。そして新しいSIMが届くまでには時間がかかるので、ここも注意が必要だ。通常で1週間ほど。音声通話付きプランの場合は本人確認終了後の発送とあったが、連休真っ最中でもありどうなるか。


 いずれにせよ、決めてからは速かった。ささっとすませて、後は開通手続きを待つばかりだ。