記録的

なのだそうだ。この涼しさは。

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ミクロ的な原因は、日本の東海上を北上した台風16号の影響で、北に位置する高気圧とあいまって涼しい空気を送り込んできたからということらしい。

今年の夏はなかなかに酷暑ともいえる気温が続いていただけに、それが落ち着いてくれたことはとてもありがたい。

ただ、今年はエルニーニョ現象が発生していたため、当初の中期予報では冷夏傾向といわれていたはずだ。
最近でも、こんな記事が出ている。

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それなのに暑い夏になったのは、偏西風の蛇行が関係していて、(太平洋)高気圧が日本付近に張り出しやすくなっていたために、熱い空気が入ってきていたかららしい。

さて。

ここ何年もの間、東京では夏は暑い日が続き、ようやく暑さが落ち着くのは10月に入ってから、ということが常だったように記憶している。
9月に入っても熱帯夜が続き、空気が熱いと感じられるのが常だった。
それが今年は8月下旬でこの涼しさだ。ここ何年かではなかったことではないだろうか。

いや、体調的にはとても助かる。暑さが続くのは正直しんどい。だからほんとうにありがたい。
しかしこれももしかすると、気象の変動の揺れ幅が大きくなっていることの影響なのかもしれない。地球の温暖化により大気中の水蒸気量が増えると、気象の変動が極端になるということは前から言われていた。だからこの涼しさは、ことによると本来のエルニーニョ現象の影響による冷夏傾向に戻ったのかもしれない。

きっとこれから先、雨の降り方、雪の降り方、風の吹き方、晴れの日の暑さ、そういったものはもっと極端な値の間を行き来するようになるのかもしれない。短期的にはそういったある意味では楽観的な予測でのほほんとしていられるのかもしれないが、はてさて長期的にはどうなるものなのか。

人類はその行く末を見まもることは、できないかもしれないという可能性だってゼロではないはずだ。